



@ 幻のサンダー vs 女王ケ→コ戦を再現

東心斎橋2丁目・・・風俗店や飲食店の雑居ビルが立ち並ぶド真ん中!
横の路地には昔ながらの小料理屋が懐かしい風情を醸し出している。
そのレトロな雰囲気に合わせた訳でもないけど?アンティークな音響?
これがまた、選手コール時には大活躍をしてくれるんや・・・まったくぅ!

つい数日前までは冷夏、冷夏と大騒ぎしてたはずやのに・・・
当日は蓋を開けてみれば、快晴どころか眩いばかりの猛暑。
会場設営の状態で選手はクラクラ、元気なのは天然ばかり?

自慢(?)の肉体美を魅せびらかすようにケ→コの前をうろつくキラース?
女に興味が無いように見えて・・・キラース、アンタもやっぱり男の子や。
8月30日開催予定の【角屋プロレス@バーブロディ大会】の出場交渉は
男の俺等が何回頼むより、女のケ→コに言って貰うほうがええやろなぁ。
物陰でケ→コとなにやらヒソヒソ話・・・なんや?おい、そのニヤケ顔は!
「30日は出るって言ってますよ。」キラース、アンタもやっぱり男の子や。

キラースの提案で8月30日開催の角屋プロレスの代表はマイティに?
左右に手を振る十八番のポーズで、まずは否定から始めるマイティ・・・
「僕もカレー屋で代表をしたんだから、次はマイティが代表しなきゃ。」
「観客動員から考えると、やっぱりマイティが代表だよね。」 確かに?
いつまでも駄々をこね捲るマイティに業を煮やした、俺が口を挟んだ。
「ええやんけ、一日署長みたいなもんや!副代表はキラースやから。」
俺の言葉をマイティの横で聞いていたキラースが、すかさず反応する。
「いや・・・副代表はちょっと・・・現場責任者なら別にいいですけど・・・」
おいおい、言葉のアヤやで・・・・こんな事で真剣に答えんでもええよ?
「とにかく決定!」・・・と、一旦は開催となったバーブロディ大会だった。

おいおい、いつまで鬱陶しい顔してんねん?
ここまで来たなら、腹を括らなしゃーないぞ!
頑張れよ、代表!帰ったらママに報告やね?

「マイティがケ→コとは試合したくない・・・って言いだしてるんですよ。」
普通ならば、ここで「ええっ!何を今更。」ってな事になるんやろけど?
最近では俺の方も、この手の人種(?)の取り扱いは手慣れたものや・・・
「ああ、それは試合前にケ→コに会わせてくれ・・・っていう意味やで!」
しかし、すっとマイティの心の中が読める俺って?凄いモンがあるね!
ケ→コを呼んで、3人で試合の組み立てについての打ち合わせを始める。
「僕が考えているのは・・・」ケ→コの前で一方的に自己主張するマイティ。
男らしさを必死で前面に押し出して、アピールしてるつもりなんやろなぁ?
つーか・・・なんでマイティの心の中が手に取るように判るんや? 俺は・・・

人生初のミクスドマッチを控えて、人並みに緊張しているのであろうか?
ソワソワと落ち着きのないマイティは心ここにあらず、逝ってしまっている。
「もう一回、打ち合わせしてもいいですか?」気が済むまで勝手にどうぞ。

「リングの上で手合わせだけ決めときましょうか?」マイティが提案する。
「私、素人なんで・・・どうしたらいいですかね?」ちょっと後悔するケ→コ。
「SMっぽく適当に鞭でしばいったってや!」相変わらずアバウトな俺・・・
手合わせ前には一応シャツを着替えて、人並みに気遣いするマイティ?
つーか、いつものコスやったね?緊張の面持ちでリングに向うマイティ・・・
この後、我々は天然の恐ろしさを嫌という程、思い知らされる破目となる。

まずは握手から始まる?なんで、この手の人種は握手好きなんやろね?
おおっ、マイティの構えと顔の雰囲気が・・・いつもとは明らかに違うぞぉ!
合気道 vs SM・・・総合用の厳しい特訓を摘んで来たと言うのだろうか?

いきなり激しくぶつかりあう両者・・・ケ→コの鞭がしなり、マイティを襲う?
相手が女だというのを忘れ?応戦するマイティの顔付きがマジに変わる。
おいおい、マイティがムキになってしまってんぞ!これは大変に危険だ!
やっぱり、アチラ側に住む人種に俺等の世界の常識は通用しないのか?

「危ない!止めろ!」WOLFが飛び上がって、マイティに張り手を一閃!
ようやく我に返ったのか?呆然と立ち尽くして頬を押さえ込むマイティ・・・
このWOLFのビンタ・・・ちょっと俺等が入り込めない世界であるような?
コチラ側の一般常識界に住む俺等・・・アチラ側の住人であるマイティ・・・
その境界線を自由に行き来するWOLF・・・う〜ん、実に奥が深いぞぉ!

マイティのガチ攻撃を喰らってか? マイティと肌を合わせたからか?
激しく嘔吐するケ→コ・・・とにかく一時インターバル!休憩を告げた。
ガックリ膝を落として自己嫌悪するマイティ、人並に落ち込むんや?

皆が駆け寄って来て、コチラ側の世界の一般常識をマイティに講義。
徒労に終わるやろな・・・と思いながら説教するが、やっぱり無駄骨?
「あっちの涼しい場所で続きを・・・」だから、そんな場合じゃないって。
場の空気が読めないマイティに対し呆れ果て、一同顔を見合わせる。
皆、マイティの事を知らな過ぎるよ・・・理解出来るのはごく一部だけ?

どうしていいのか判らずに、ケ→コを前にして途方に暮れるマイティ。
「あっ、そうだ!いい事を思いついたぞ!」 何か名案が閃いたのか?
おいおい、打ち身で痛がってる相手の肩を揉むってえのはアンタ・・・
ママの機嫌を取ってるんじゃないんだからさぁ・・・ちょっと違うやろ!
案の定、ケ→コに拒否されて・・・再び途方に暮れて考え込んでいた。

ここで主催者としては、マイティとケ→コの一戦を危険過ぎると判断。
こうした裏事情にて発表済の対戦カードを変更した次第やったねん。
なお代替カードには、急遽TOMを指名・・・というか自ら立候補した?
「アンタはもうええから・・・プールに空気を入れて膨らましといてや!
それにやったら本気でやっても、誰にも迷惑は掛からへんからさぁ。」
人並に落ち込みながら、せっせとポンプを踏み込むマイティであった。
そんなに落ち込むなよ・・・・【ピュアハート】Tシャツも泣いているぞ?

ここで集合時間を大幅に遅れてナゴヤプロレスが来場・・・遅いよ!
煙草みたいなシャツを持参して来たKENT、4色揃っているらしい。
特設売店設置に精を出していた・・・・ここでは売れへんと思うけど?
今日リングで初顔合わせする山本康二と何やら話し込む門尾信彦。
この二人については、初対面やけど心配する必要はないやろなぁ・・・
リング設営をする民安に近寄って、密談(?)するのは代表の加藤拳。
信念持って、言った事に責任持たなきゃ誰も付いてはけえへんよ?
もう、これ以上は何も言うつもりも無いけどね・・・とにかく考えてみ?

そんな諸先輩方の苦労を知ってか?知らずか?
いつもノーテンキな練習生のゼンジー上海 (仮)
あんたもアチラ側の住人? 俺は期待してんで?

メインにXで登場のブラック・キラースもマスクの被り具合をチェックする。
ジミーちゃんは吹本相手に、細か過ぎる程のアングルを伝授している・・・
面倒臭がり(?)の吹本は炎天下の中の打ち合わせに難色気味な表情を?
ナゴヤ勢は代表の指示で、ロックアップの入り方の反復練習真っ只中・・・
門尾信彦に、今更ロックアップ等のプロレス・ムーブは不要やと思うなぁ?
空手スタイル・オンリーで、殴る蹴るで押し通した方がええんじゃないの?
まあ、お偉い代表様のやる事やから・・・俺等が口出しする事やないけど。

こちらは本気を出して(?)空気を入れきったプールに
水入れの反復運動をするアチラ側在住のマイティ?
そばにはピッタリと寄り添っている山本康二の姿が。
また何かを、やらかさへんか・・・心配なんやろね?

ある意味では試合よりも面白い(?)客入れ前の出来事も終わり開場時間。
一枚貰った恩義から・・・KENT・Tシャツを薦めるも完全無視する大将?
ここにやって来た観客の目当ては、キラース&マイティだけやもんなぁ・・・
その目をこっちに向けるのは並大抵のこっちゃないと思うよ・・・KENT君。
その隣ではWOLFが持って来たYMBビデオが飛ぶように売れていた?
俺の用意して来た【FUCK!無頼怒1】でも10本近く売れたもんなぁ・・・・

皆さん、お待たせしました?こいつが噂の淡路ポン(本物)でっせぇ!
ミンナに拍手で迎えられ、上機嫌に手を上げて応えたりなんかして?
半分はケ→コ目当てで来たのは間違いないやろ!このスケベ親爺!

【FUCK!無頼怒1】他のビデオをじっと見つめる・・・置き引きすんなよ。
あっ、隣で売ってるKENT・Tシャツはお持ち帰り自由やから御遠慮なく。
おいおい、KENTも呑気な事してんと・・・Tシャツの枚数を数えとけよ?
おそらく拾って来たであろう(?)新聞で開始までの一時を過ごす淡路ポン。
風に前髪をなびかせながら・・・・今日の主役は、ある意味ではアンタや?

そして、いよいよ試合開始・・・開始・・・いきなりの音響トラブルか?おい!
まあ俺のやる事らしい・・・って言えば、確かにやる事らしいんやけどね・・・
そのマッタリした空気を掻き乱すかのように、場の空気の読めないMCが?
「1979年8月、夢のオールスター戦から25回目の夏がやって来ました!」
おいおい、KC(リングアナ)・・・玉置宏じゃないんだから?場の空気読めよ。
「ここ東心斎橋に、インディマット界のカルトスター達が集結致しました!」
誰か・・・場の空気というものを全然読めない、KCをどうにかして下さい!
主催者及び観客の度肝を抜きながら、第1試合が始まろうとしていた・・・

「青コーナーから女王ケ→コの入場です!」 予定通りTOMも一緒に登場。
これ以上、余計なMCは止めてくれよ・・・お願いやから!心の底から祈る。
「おおっと、トウキョウTOMも一緒に入場だ!対戦カードが変わるのか?」
あちゃぁ、やってくれたなKC・・・俺の祈りは天には通じなかったみたいや。
「続いて赤コーナーから、グレート"チェリーボーイ"サンダー選手の入場!」
お願いやから、これ以上は黙っといて下さい・・・もう参りました、降参です!

観客に対戦カード変更に伴うMCをしようと試みたケ→コだったが・・・
マイティ・・・いや、サンダーの表情&姿勢を見て思わず吹き出した?
「ずるいでお前!なんでいつも、そんなに天然やねん?」おいおい・・・

コチラ側では天然でも、アチラ側では普通だもんねぇ!
コチラ側では異質でも、アチラ側では正常だもんねぇ!
第1試合 ミクスドSMマッチ射精即引退SPECIAL=3/1
グレート【チェリーボーイ】サンダー(試合不成立)女王ケ→コ
*主催者が危険と判断して急遽TOMとのMWGP選手権に変更

観客にしたら訳の判らないままながらも、いつもの見慣れた光景や・・・
「ええっ!」 御約束のブーイングもまた楽し・・・これぞ天然ワールドか?
しかし天然ワールド未体験のKCは空気が全然読めずにMCを続ける。
「本部席で慎重に協議の結果、対戦カードが正式に変更となりました。
ええ・・・MWGP王座が賭けられる事も段取り通りではなく決定です。」
ちょっとは観客にマッタリした空気を楽しむ間っていうものをあげてね!
「サンダー選手、TOMの挑戦を受諾しますか?・・・・受諾しますか?」
そないにシツドコク問い詰めんでも、サンダーがオロオロしてるやん?
「青コーナー、挑戦者! 【YMB】所属・・・・トウキョウ"天然"TOM!」
まだ空気が読めんみたいやね?ここまで来たら行くとこまで行けや!

しかし、すかさずWOLFからKCにクレームが入った。
TOMはYMB所属ではなく、フリーなんだそうである。
う〜ん、まさに境界線の魔術師ならではのコダワリや?
俺等にとっては、どうでもええような事なんやけどね?
しかもケ→コは、早々と控え室に戻って不在やし・・・・

やはり両手で握手が御約束なのか?アチラ側の住人。
握手を拒否したTOMはコチラ側の住人だとアピール?

カメラを意識するあたりは、TOMの正体もスレて来たと言うべきか?
SAMURAI!に露出続きで勘違いの極致に?笑えるからええけどね。
東京での秒殺劇の屈辱を晴らすかのように気迫みなぎるマイティ・・・
手馴れたTOMが相手というのもあり、ドロップキックを出してみせた。

全体重を避けた(?)十八番のギロチン・ドロップをTOMに見舞う。
そして伝説となった【寸止めストンピング】の連打を披露して行く。
この日は心持ち・・・TOMの体に当っていたような気もするけど?

そしてキャメルクラッチの態勢から、ずり落ちたバギーパンツを上げる?

その隙を見逃さないTOMは【無頼怒1@インディのお仕事】でも放送された
右足を取るのかなぁ?いや、左足かなぁ?いや、両足かなぁ?攻撃で反撃。
フェイント(という事にしておこう)から逆片エビ固めでマイティを締め上げる。

しかし・・・この日、一味違ったマイティはカニ挟みでTOMを倒し込み
本人も何処を極めているのか判らないという・・・複合関節技で反撃。
そしてトドメとばかりに、やっぱり全体重を避けたギロチン・ドロップ!

しかし・・・この日も天然ぶりを発揮するTOMは顔面掻き毟りで反撃。
そして決めてやるとばかりに、マイティをクルッと丸め込んでいった!
まさに一進一退の攻防や・・・まるで四天王プロレスを見てるみたい。

足を小刻みに震わせるマイティ・ステップから(気が)思いキックが炸裂。
そしてなんと・・・初公開の延髄斬りまで見せ、観客を魅了するマイティ!
まさに驚天動地やで・・・まるで全盛期の猪木のムーブを見てるみたい。

さらには流れるようなスピニング・トーホールドでファンクスを彷彿とさせ?
掟破りの逆サソリからサソリ弓矢固めへ移行するのは藤波の得意の流れ。
どうした?マイティ・・・失恋というモノは、こうも男を成長させてしまうのか?
いやぁ、素晴らしい名勝負やで!見ている観客も満足気に笑っているぞ!

そんな迷(?)勝負だったが・・・結末は突然に訪れてしまう?
お互いがロープに飛び合って、その反動で加速が付き過ぎ
リング中央で激しくぶつかって、両者共が大の字にダウン。
まあ平たく言うたら・・・・ラリアートの相打ちなんやけどね?
ここで無情の10カウントが数えられ、両者KOの痛み分け。
かろうじてサンダーがMWGP王座を初防衛に成功した・・・

パンツが見える程、ズリ落ちたバギーパンツが激闘の後を物語っている?
リングで試合するのが2回目とは思えん程、堂々とした闘いぶりやったよ。
3回目があるのかどうか?は俺も判んないけど・・・とにかくオメデトウさん。
今日の格言 【勝ってパンツのゴム締めよ!】 昔の人は良い事を言った・・・
第2試合 MWGP選手権試合=60/1
グレート【チェリーボーイ】サンダー(4:30 両者KO)トウキョウTOM
*グレート・サンダーが初防衛に成功

あくまで無口なキャラを押し通す、TOMの通訳を務める山本康二。
ここら辺りにもアチラ側の世界の異常なコダワリがあるんやろなぁ?
俺等もこれ以上深く立ち入って、関わらんほうが無難みたいやね・・・
「サンダー選手、今日の試合についてのコメントをお願いします!」
「いや・・・残念です・・・僕も、今日は・・・やってみたかったです・・・」
いつまでも、どこまでも、ケ→コとの対戦に拘るマイティであった・・・
いやぁ、男ってえのはホンマに未練がましい生き物みたいですな?
続いて待望の萬子瓶とミスター淡路が登場!
●TOP PAGE に戻る ●週刊白鳥翼 目次 に戻る