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プロフェッショナルの凄味と証

さあ、いよいよ世紀の大一番!名古屋が勝つか?アチラが勝つか?
6月の竹ノ塚で遺恨勃発! ロビン vs キラース決着戦の時は来た!
セコンドを務めるべくロープを開けて盟友キラースを迎えるマイティ。
「鼻は大丈夫なの?」「はい、大丈夫です。」意外とタフなんやなぁ・・・
「この一戦はキラース選手がアイアンマン・マッチでの対戦を要求!」
(本人は「無理です!絶対に無理です!」って言ってたような気も?)
「そして、それをウルトラマンロビン選手が受諾した為・・・」 (マジ?)
「10分間アイアンマン・マッチとして行われます!」(過酷過ぎるぞ。)
OCによる、昔懐かしい故荒井昌一ばりの名調子が道場に響き渡る。

まずは門尾信彦をセコンドに従え、名古屋のウルトラマンロビン入場!
そして今や【FUCK!】の代名詞!アチラ側スペース・キラース登場!
三田佐代子曰く 「以前より、一回り大きくなったように見えますねぇ?」
マジかい?ネタかい?まあ、マジだったと・・・好意的に解釈しておこう。
とにかく、ファンの期待・・・いや、夢を一身に背負ってキラースが見参!

対角線に、お互いを見据えるロビンとキラース・・・視殺線が眩しい。
ミルコが負けた?桜庭が復活した?曙がK1だぁ?それがどうした!
名古屋が勝つか?アチラが勝つか?俺にとってはコチラが大事や!

両手を高々とあげるキラース!グッと胸を突き出して行くロビン・・・
天山、永田、中西?誰やねんそれ・・・そんなこたぁはどうでもいい。
名古屋が勝つか?アチラが勝つか?俺にとってのドリームマッチ!

まずは定石通り(?)右手を差し出してキラースを牽制するロビン・・・
握り返すキラース・・・あえてロビンの術中へ踏み込もうと言うのか?
そして両者ガッチリと両手で握手!心理戦ではロビンやや優勢か。
ゴングを待たずして、もうすでに両者の間で闘いは始まっている・・・
俺なんか、すでに朝10時から試合が始まってた訳なんやけどね?

そして遂にゴングは鳴らされた! 固唾を飲んで見守るスレッカラシ。
まずはリング中央を軸として、弧を描くかのように睨み合う両選手・・・
こんな緊張感溢れる場面は【FUCK!】史上、初めてではないのか。
意図的に緊張感を出す選手にはオファーしてない訳なんやけどね?

そしてリング中央でファースト・コンタクト・・・まずは手を合わせる。
キラースの首を取ったロビンが、すかさず首投げを決めて行った。
試合前のコミニケーションが全く無いまま、試合に挑んだ両選手。
果たして試合として成立するのであろうか?それだけが心配や!
まあ、コミニケーションを取ろうとする事自体が愚の骨頂かもね・・・

すかさずグランドの態勢に移行し、首を極めに行ったロビンだったが
これはキラースが冷静にロープの位置を把握していてエスケープ。
なんかマトモっぽいつーたらええのか?ちょっとU系が入ってんで。
う〜ん・・・どうしてこんなに予想外の試合内容になるんだろうなぁ?
しかし意外にも、スレッカラシから野次やブーイングは聞こえない!
こんなスレッカラシどもの真剣でピュアな反応を見るのは初めてや。
ミンナ、どうしたの・・・落ちているモノを食べて、体調でも悪いのか?

続いてキラースからテイクダウンを奪い、逆エビ固めで攻めるロビン。
キラースの首に狙いを定めて流れるような動きでSTFへと移行する。
この辺はロビン定番のムーブだけに・・・ソツなく、厳かにコナして行く。

首にキラースの神経を集中させておいたのはフェイントだったのか?
打って変ってキラースの左腕に、集中砲火を浴びせて行くロビン・・・
そんな頭脳的作戦をロビンが用いたとは、とても思えないんですが?
キラースの左腕を、脇固めから力任せに捻ってはダメージを与える。
「あぁ〜っ、キラース頑張れ!」スレッカラシから悲鳴が捲き起こる!
やっぱりアンタ等、何か変なモノを食べて来たんやろ?おかしいで!

そんなスレッカラシの声援も天には届かず・・・まずはロビンが1本先取。
現役生活十数年、名古屋の意地を見せた? エビフリャア・パワーか・・・
@ ウルトラマンロビン【1】(2:40 腕固め)スペース・キラース【0】

すかさず飛び込んでキラースを介抱しようとするマイティ・・・
ちょっと、ちょっと、アンタ、ルールを把握してくれてますか?
あっ、ゴメン、ゴメン・・・これは聞いた俺の方が悪かったね?

2本目開始早々、テイクダウンを奪って逆エビ固めに入るロビン。
これって・・・1本目に見せたムーブと全く同じなんですけどね・・・
俺のビデオカメラが故障して、リプレイしてるんじゃないよなぁ?

おいおい、これで2本目が決まりかい!う〜ん、まさに意外な展開?
この時ばかりは、ここぞとばかりに「ええっ!」を連発のスレッカラシ。
やっと悪いモノが取れたみたいやね・・・いつもの反応に戻ってるで。
A ウルトラマンロビン【2】(3:15 逆エビ固め)スペース・キラース【0】

3本目・・・靜から動へと、試合展開がガラリと変わって行った。
スープレックスの連発で、キラースを面白いように投げつける。
体固めで押さえ込むロビンを、ブリッジで返して行くキラース!
「おおっ!」 割れんばかりの拍手と歓声を贈るスレッカラシ・・・
また落ちてるモノでも拾い喰いしたんかいや・・・淡路状態で?

「これからが本番だぁ!」キラースの大攻勢に沸き返るスレッカラシ。
キックの連打から、コーナーに投げ付けての串刺しラリアートを放つ!
「試合として成立させてみせる!」そう断言したロビンがセールする。
ここで今一度、声を大にして叫ぼう!技術だけがプロレスではない!
安物のプライドなど・・・見に来てくれた観客にとっては不要なモノや!
自分だけが満足する、童貞オナ二ー野郎的な試合なんか糞喰らえ!
プロレスラーに強さなど要らない!プロレスラーに巧さなどいらない!
己自身の生き様を、どう我々に見せ付けてくれるのかが重要である!

これがDDTなんだか?ブレーンバスターなんだかは知らないが?
不細工でもいい、不器用でもいい・・・キラースの生き様が見える。
全身全霊を込めての一撃だからこそ、スレッカラシが叫ぶんやろ?
押さえ込むキラースの背中に魂を感じるからこそ、声を贈るんや!
ロビンもまたしかりや・・・自分の十八番のム―ブを繰り出せないと
八つ当たり気味に怒る事などなく、観客の鑑賞に耐える試合として
成立させようと自分なりに精一杯のセールをしているではないか!
これこそがプロフェッショナル!と言ったら・・・褒め過ぎなんかね?
やっぱり俺にとっては、永田や中西なんかよりも・・・この二人の方が
【プロフェッショナルとしての凄味と証】が感じられるんやけどね・・・

しかし凄味や証とは別物として・・・やっぱり、リプレイ・ムーブに終始。
名古屋のウルトラマンロビンが、3本目も羽根折り固めで手を上げた。
B ウルトラマンロビン【3】(4:50 羽根折り固め)スペース・キラース【0】

おいおい、キラース・・・お前までもがリプレイ・ムーブを偽造かい!
ロビンにタックルを仕掛け、テイクダウンを奪おうとする猿知恵や?
しかし難無く切り返されて・・・4本目も羽根折り固めに涙を飲んだ。
C ウルトラマンロビン【4】(5:25 羽根折り固め)スペース・キラース【0】

「頑張れ!」エプロンサイドからは盟友マイティも声援を贈っているぞ!
会場全体がキラースの応援一色となり、違う意味での異空間状態に?
「あ〜あ・・・」しかし続く5本目もロビンがスープレックスを決めて奪取。

勝ち名乗りを受けるロビンの足元で、力尽きて動かないキラース・・・
頑張れキラース!世間に背を向けたスレッカラシに、もう一度夢を!
プロフェッショナルとしての凄味を・・・いや、【生き様】を見せてくれ!
D ウルトラマンロビン【5】(6:00 体固め)スペース・キラース【0】

セミで【頑張り】を見せて大コールの中、活躍したマイティに続いて・・・
結して折れない、結して挫けない【生き様】を見せてくれたキラース。
ロビンの厚い腹・・・いやいや、胸板(に、しておこう)にパンチの連打。
そして、キラースの熱い【生き様】を敏感に感じ取ったのであろうか?
分厚い腹・・・だから胸板(と思いたい)を突き出し、受け止めるロビン。

十八番の頭突きをも、連発で繰り出してみせたキラースだったが・・・
プロレスの厳しさ・・・いや、信念ある【奥深さ】で受け止めるロビン!
苦し紛れに出した急所攻撃で、なんとかロビンにセールして貰えた。
そして悶絶するロビンの背後に廻り、チョーク・スリーパーで締める。
キラースに勝機があったとすれば・・・この時だったのかもしれない?

しかしキラースの信念を確かめに名古屋から、わざわざ来たと豪語する
ロビン(勿論、交通費は俺持ちやけどね?)は意地で切り替えして行く・・・
キラースの右腕を強引に取っては、グイグイと絞り上げてタップを狙う!
残った左腕で、なんとか技を外そうと【頑張り】を見せたキラースだったが
遂に力尽きてマットを叩いた・・・これにてロビンが連続6本の勝ち星に!
E ウルトラマンロビン【6】(7:00 腕固め)スペース・キラース【0】

まるで試合に緩急を付けるかの如く、再び動に転じたウルトラマンロビン。
スープレックスの連発で、キラースの腰に鈍く深いダメージを与えて行く。
普段はシートで試合をしている為、投げ技のバンプが不完全なキラース。
何の変哲もない投げ技でも我々の想像以上のダメージとなるのであろう。

そして再び・・・三度・・・四度・・・腕固めでタップを奪ったロビン。
必殺のコルバタで見せ場を作れないのが・・・痛し痒しやろなぁ?
F ウルトラマンロビン【7】(7:50 腕固め)スペース・キラース【0】

一応、キラースが要求したというアングルのアイアンマン・マッチだが
「絶対、無理です!」の言葉通り・・・やはり10分間は長かったのか?
身も心もボロボロで・・・なかなか立ち上がる事が出来ないキラース。
盟友マイティも心配そうな表情で口笛を吹きながら(?)駆けつける・・・
体力はすでに限界であろう、精神力のみで再びロビンに立ち向かう。

これを茶番と笑わば笑え!これを御遊戯と罵りたければ罵れ!
見た目だけの強さや、上辺だけの優しさなんかはもういらない!
確かに不恰好に映るかもしれない、様にならないかもしれない!
しかし今日のキラースからは、何か感じるモノが必ずあるはず!
そしてロビンが8本目も奪取!残された時間は、85秒しかない。
いや、たった85秒や・・・耐え抜けキラース!頑張れキラース!
G ウルトラマンロビン【8】(8:35 ネルソン固め)スペース・キラース【0】

最後の力を振り絞って・・・(何処まで最後の力が残ってんねん?)
得意のアルゼンチンにロビンを担ぎ上げた、キラースだったが・・・
ロビンに返されてはスープレックスの餌食となり痛めた腰を強打。

そのまま極められたアームバーを返すだけの余力は残っていなかった。
客席からはキラースの頑張りに心を打たれ、すすり泣く声さえ聞こえる?
こんな感動巨編が、この【FUCK!】から生まれるとは・・・意外やなぁ!
本人が自覚のない【天然】のまま、観客の喜怒哀楽を自由に操ってしまう
キラースって・・・・やっぱり、ダイヤモンドの原石なのかもしれないなぁ?
H ウルトラマンロビン【9】(9:10 クロスアームバー)スペース・キラース【0】

残り1分を切った所で、北尾 vs テンタ戦で物議を醸したサミング攻撃を
出そうとしたキラースだったが・・・ロビンに睨まれて怯んで手を降ろす。
最後はロビンがキラースを押さえ込み3カウントと同時にタイムアップ!
I ウルトラマンロビン【10】(10:00 体固め)スペース・キラース【0】

蓋を開けてみれば・・・誰も予想だにしなかったロビンの圧勝劇となった
10分間のアイアンマン・マッチ!世紀の大一番、夢の対決は終った・・・
だがスレッカラシの心に焼き付けられたのは、やはりキラースであろう。
プロレスという特殊なジャンルは、勝者だから銭が取れるのでなない!
ましてや強者のみだけが注目されるというような単純なモノでもない!
どれだけ観客の心に、自分の【生き様】を染み込ませられるかである!
圧倒的な大差で敗者となったキラースだが・・・【生き様】は感じさせた。
「真の勝者はキラースであった!」と言っても、誰も異論は挟むまいに。
さらにキラースが凄いのは・・・それを自覚なしにやってしまう所である。
人は、そんなキラースの事を【ナチュラル・リーサル・ウェポン】と呼ぶ!
または【50年早過ぎた早熟児!時代を追い越した天才レスラー】と・・・
10分間アイアンマン・マッチ
ウルトラマンロビン【10−0】スペース・キラース

対戦したロビンも、今日のキラースから何かを感じ取ったのだろう・・・
最後はキラースの頭を軽く撫で上げ、抱き合って健闘を称えていた。
このままリングを降りてしまえばキラースの一人舞台で終ってしまう。
そこは伊達に業界に巣食っていないぞ?老獪なウルトラマンロビン。
おもむろにマイクを握り、事前に用意した台詞で存在感をアピール?

「今日は技術なんかじゃなく、お前の信念を確かめる為に来たんだよ!」
あくまで格上である事をアピールしながら、対戦に至った理由付けを・・・
「俺が昔、初代タイガー佐山さんにレスラーになりたいって相談した時に
頑張れば、努力すれば、必ず報われるから・・・って言って貰ったんだ!」
なんか言ってる事がマイティがかっているような気も・・・同じカテゴリー?
「お前・・・10年後には、物凄いレスラーになっているかもしれないぞぉ!」
キラースを応援するスレッカラシを十分視野に入れたロビンだったが・・・
これには流石に頷けない、今日は何故かピュアなスレッカラシであった。
だいたい、キラースが肉体的・技術的に凄いレスラーになってしもうたら
この少ないながらも毎回顔を出す精鋭達が離れて行ってしまうやんか?
まあ他にも色々と奥深い台詞の数々が、延々と述べられた訳なんやけど
覚えてないし、書き出すのも面倒臭いので・・・詳細を知りたい人はコチラ

なにはともあれ、意外な名勝負となってしまった・・・世紀の大一番は終了。
マッチメークした時点での俺の思惑とは、大きくズレてしまった訳やけど?
やはり特筆すべき事は・・・プロレスを斜めに構えてしか見る事の出来ない
スレッカラシ連中が、初めてプロレス観戦をした時のような素直でピュアな
反応を示し、活き活きした顔で声援を贈ったり、溜息をついていた事か・・・
そういう忘れていた感情を見事に引き出したのは、ロビンの試合運びであり
キラースの我武者羅な頑張りであった・・・これは誰にも異論はないやろね。
過去2回はプロレスという範疇を越えたアングル(ガチ?)で後味の悪さが
残るというか・・・それが団体の特色となっていた【FUCK!無頼怒】だが?
タマには、こんなハッピーエンドで終る事があっても・・・いいのかもなぁ・・・
こんな俺にも心の何処かに良心が存在したという事か?柄じゃないけどね

最後は門尾も和に入っては、ロビンと共にキラースの健闘を称える。
「ここで最後に、何時も名古屋でやっている締めの言葉をいきます!
それじゃ、いいですかぁ!イチ、二のサンでディスティ二ーですよ!」
おいおい、ここへ来てるスレッカラシに詳しい説明は不要やと思うで。
ロビンの背後では、門尾がマイティを脅す・・・いや、説明をしていた。

「1、2、3、ディスティ二ー!」大きく両手を高々と上げたウルトラマンロビン。
最後にマイティと、しっかりと両手で握手してから意気揚揚とリングを降りた。
しかし・・・これをもって全試合終了とは、ならないのが【FUCK!無頼怒】?
まだまだ試合は終ってなどいない・・・ある意味では「これからが本番だぁ!」
スレッカラシ待望のボーナストラックへ
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