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PART−2


  

蛍光灯ボードが怪しい輝きを放つ中、スーツ姿で現れた闘う企業戦士・虎龍鬼
虎龍鬼にとってのストリート・ファッションは、やはりスーツとなるのであろう・・・
生涯初のデスマッチに挑む決意を確認するかのようにヌンチャクを振り回す!
果たして闘いの飛び込み営業、新規開拓は熟成されるのか!なんのこっちゃ。

  

有刺鉄線が一番、似つかない位置に存在すると巷で言われている虎龍鬼
己の土俵に引きずり込んで下馬評では圧倒的優位に立つ吹本賢児入場
肩には束ねられた蛍光灯が・・・そしてその腰には強奪したベルトが光る。

  

まるで予想出来ない試合展開に興奮を隠せないでいるスレッカラシ達。
有刺鉄線の鋭く尖った切っ先を見て「話が違う。」と怪訝な表情の虎龍鬼
本物やで、先っちょも丸めてなんかいませんよ・・・言ってなかったっけ?
そんな虎龍鬼を嘲笑うかの如く試合開始を告げるゴングが鳴り響いた!

  

「アレ何?凶器じゃん・・・レフリー、あれって反則でしょ?」虎龍鬼が叫ぶ。
凶器持込可・・・虎龍鬼には、それさえも知らされていなかったというのか?
吹本が振り下ろした蛍光灯は無情にも時価●万円というマスクに覆われた
虎龍鬼の前頭部を直撃、スレッカラシをツカむには十分な説得力を持った
快心の一撃であった・・・ブックを全然知らない俺もビックリしたなぁ、もぉ!

  

続いては会社組織という制約に縛られた企業戦士を象徴するかの如く
吹本に投げ付けられた虎龍鬼は有刺鉄線ボードに突進、張り付けに!
世の中のシガラミがイバラとなって虎龍鬼の全身を刻み込んで行く・・・
これは、もはや【プロレス】なんかではない!プロレスの範疇を遥かに
越えた現在社会の歪みに戸惑い彷徨う企業戦士のサバイバルウォー

  

さらに蛍光灯ボードをキャンパスに敷き、虎龍鬼を叩き付けんとする吹本。
これには流石に危険だと感じたのか?本業に支障をきたすと考えたのか?
吹本のブレーンバスターを虎龍鬼一本背負いで切り替えして危機回避・・・

  

蛍光灯ボード上でバンブを取る吹本・・・ここは吹本の得意な土俵なだけに
安心して見ていられる?(安心してつーのも、おかしな表現なんやけどね)
セールする吹本をロープに叩き付けて、蛍光灯の束を持ち出した虎龍鬼。
おいおい、似つかわん事するやんけ!まさか、そこへ619を見舞うのか?
文字通り【鬼】と化した虎龍鬼の鬼気迫る表情に沸き返るスレッカラシ・・・
しっかり顔面をガードして受けきらんとする吹本にも緊張が走る、その瞬間

  

全く予想だにしない出来事に闘う両雄ばかりか、スレッカラシも凍りつく!
「わ、わ、割れへんやんけ!」これこそが、まさにFUCK!カラーというか
殺伐とした吹本の世界と癒し系虎龍鬼の世界が見事融合した瞬間である
そんな事はお構いなしと・・・・しっかり、フォールの態勢に入った虎龍鬼!
どんな状況にも臨機応変に対応する、まさに闘う企業戦士の鏡でもある。
ここから戦場は観客席、そして屋外へと移動・・・椅子で殴りつける吹本。

  

その椅子を通勤カバンで受け止めた虎龍鬼、やっぱり企業戦士の鏡や?
ここは菖蒲池か?団体名はY●Bか?いそかわがあるとでも言うのか・・・
もつれながら路上を一般道向けて突き進んで行かんとする吹本と虎龍鬼
ニューマスクの付け毛部分を落とした虎龍鬼は「拾っといてね!」と叫ぶ。
並の会場なら盗まれる恐れもあるが・・・幸い有料入場者数が15人という
何時もながらの観客が揃うFUCK!だけに、その心配はまず無いやろね

  

そして心の奥底に菖蒲池を意識してか?道場に背を向け歩を進める吹本。
またまた、付け毛がはずれて落としてしまった虎龍鬼は「拾っといてね!」と
スレッカラシに哀願する・・・しかし、この二人は何処まで行こうというのか?

  

本屋の前で小競り合いとなり、パンチを放った吹本が虎龍鬼の頭部に激突!
「アタッ!」自らの鼻っ柱を押さえては自虐セールするという場面も見られた。
まあプロレスってえモノ自体が自虐セールの上に成り立っているんやけどね
「お前等、着いて来るんじゃねえやぁ!」おいおい、観客がマジに受け取って
引き返してしもたら、どないすんねん?二人だけで寂しく路上乱闘すんのか

  

戦場はついに美原ロータリーを目前に見据えての大通りにまで突入!
歩道で虎龍鬼に四の字固めを仕掛けてギブアップを狙う吹本だったが
道幅ギリギリに走る路線バスが迫って来るや、四の字を慌てて解いて
逃げ出した・・・おいおい、通り過ぎたバス相手にメンチを切るなって?
隣のGSの店員は見ていいのやら?見ないフリした方がいいのやら?
これでまた道場近隣ではプロレスに対しての評判ガタオチ間違い無し
けどプロレスなんてものは世間から色眼鏡で見られてナンボのもんや
市民権なんかもってのほか!胡散臭くて怪しげな世界なんやからね。

  

選手関係者、観客を含めて二十数名の異様な一個連隊が右往左往する。
いやぁ俺的には世間から後ろ指をさされる行為って実に壮快で楽しいわ!
アスファルトを避けて、柔らかい砂利の上で一本背負いを決めた虎龍鬼に
闘う企業戦士の優しさを感じた?しかし・・・・吹本が投げ落とされた下には
しっかりとコンクリートで作られた下水道のフタがありましたから・・・残念!
ゴングとストップウォッチをしっかり持って用意周到のGK、ここで6分経過

  

ドブ川を巡っての激しい攻防の最中、誰かが「向こうに公園があるよ」と叫ぶ
観客のリクエストに応えたのか?公園に向けて進み出した吹本と虎龍鬼・・・
そこでまた観客がツッコミを入れる「道を教えるなぁ!」絶妙なタイミングや?
流石の吹本も通行量が多い道路を横切る時には安全確認してるのが笑える

  

公園内で遊ぶ子供達が危険に晒されるのを防ぐ為か?教育上の問題か?
手前で踏み留まった虎龍鬼は路上2発目となる一本背負いで覆い被さる。
レフリーが飛び込んでフォール・カウント! カウント2で跳ね返していく吹本
そして羽曳野市野J2K道場周遊ツアーは、これにて全行程を無事終了・・・
出発地点である道場へと戻って行くのであった。息もきれて来たみたいやし

  

「ハァッ、ハァッ、ゼイ、ゼイ・・・」ビデオカメラに息づかいだけが収録される。
ネタと共にスタミナも切れてしまったのか?帰り道はほとんど歩いているだけ
ここら辺りに一捻り加えて欲しかったという事だけが唯一の希望点でもある。
そんな空気を察したのか?虎龍鬼にパイルドライバー on the ドラム缶一閃

  

道場に戻り散乱する椅子の上に投げ付けられた虎龍鬼は放心状態となる。
まさに、この日の全てが未体験ゾーンとなった虎龍鬼!淡い初体験である。
ここで机と蛍光灯を用意して最大にして最後の大ネタへと挑もうとする吹本

  

机に虎龍鬼を横たわらせて胸元に束ねられた蛍光灯をあてがうと・・・
昨年5月のシェリー戦を噛みしめるかのようにトイレの上で見得を切る
「ん〜、ちょっと微妙やなぁ・・・もうちょっと手前に・・・こっち、こっち。」
蛍光灯の位置をセコンドに指示するも、中々ポジションが定まらない。
見るに見かねた虎龍鬼が横たわりながら、自らの手で蛍光灯を鷲掴み
ベストポジションへセッティングした・・・流石、癒し系と誉めるべきか?

  

これには緊張感がプツリと途切れ、苦笑するしかない吹本なのであった。
そして気を持ち直しながら虎龍鬼 on the desk , with 蛍光灯を目掛けて
羽ばたいた!激しい衝撃音と共に破裂する蛍光灯、砕け飛び散る破片。
飛んだ吹本も立派ながら・・・試合を通じて吹本の攻撃を全て受けきった
虎龍鬼にもプロレスラーとしての生き様を重く感じさせられた気がした・・・

  

これで3カウントを奪い公式に【FUCK!認定世界DQN級第九代王者】
就いた吹本賢児はカメラ目線も視野に入れながら観客に存在感を鼓舞・・・
「俺が、俺が、俺が・・・FUCK!認定世界DQN級のチャンピオンなんじゃ!
FUCK!は新しいデスマッチ団体として、これから生まれ変わるんじゃ!」

おいおい、新しいデスマッチ団体って・・・そんなブックなんか聞いてへんぞ
あくまでロビン、虎龍鬼、ゼンジーがエースとしての現在の路線を変更する
つもりなんか毛頭ないよ?試合後で何をテンバってんだか知らんけども・・・
これからFUCK!は俺の意思から切り離されて一人歩きしてしまうのか?
果たしてロビンを筆頭とした既存主力メンバーが巻き返しを図ってくのか?
それは俺にも判らない・・・判らないというより深く考えてないのが正解か!
【FUCK!認定世界DQN級選手権試合=時間無制限/1】
凶器持込可有刺鉄線&蛍光灯ボード・エニウェアフォール・ストリートファイトデスマッチ
吹本賢児(12:01 片エビ固め)虎龍鬼
*吹本が第9代新王者に就く


 

3月13日に大分で開催されるFTO初代王者決定トーナメントへの
参加が決定の吹本は返す刀で試合を終えたSRA-jiにも宣戦布告
おいおい吹本・・・アンタえらそうに宣戦布告すんのはええけどもさぁ
一人で飛行機もよう乗らんのに、どうやって大分まで行くつもりや?
父兄同伴で・・・えっ、まさか、俺?俺について来いって・・・アンタ!
こうして3月13日・俺の大分遠征も半ば強引に決定したのであった
大分空港に到着した時点で大分地裁に強制連行されるような事が
無いであろう事を、今は祈る気持ちでイッパイ、イッパイでもある・・・

  

吹本とSRA-jiによる緊張感溢れるヤリトリの後でマイクを握った虎龍鬼は?
「吹本さん、お疲れ様でした!」と社会人としての常識溢れる癒し系マイクで
【場の空気】を和ませるというか・・・虎龍鬼カラー一色へと塗り替えてしまう。
当り前の社会的一般常識が奇異に映るんやから・・・やっぱり、この業界って
世間から隔離されたアウトローばかりが巣食った恐ろしい世界なんやろね?

  

そして最後の〆を託された世界DQN級王者の吹本賢児であったが・・・
虎龍鬼マジックによって、ハイになってたテンションを冷まされてしまい
言葉を詰まらせオロオロするばかりであった・・・新チャンプ、大丈夫か?



いやぁ、面白かったんじゃないですか?俺的には十分に堪能出来た
やっぱり、試合前に詳しいブック等は知らされない方が楽しめるわ!
デスマッチという吹本賢児、十八番の土俵の随所に虎龍鬼テイストが
散りばめられて見事に噛み合い予想もしない名勝負が生まれた・・・
まあ、そこまで言うたなら少し誉め過ぎな気がしないでもないけど?
例え専門誌に掲載されなくとも、例えサムライが取材に来なくとも・・・
例え地方の小さな箱だろうと、例え十数名しか観客が居なくとも・・・
俺等は呼吸をながら、この世界に確かに存在し、生きてるんじゃあ!
業界誌に魂を売り渡すな! 観客に対しては結して媚びを売るな!
メジャーに流される人生よりは、己が思うまま生きる人生を選べ・・・
笑いたい奴は勝手に笑えばいい!無視する奴は無視すればいい!
けど、ここ羽曳野には既存のプロレスでは絶対味わう事の出来ない
何かがある!一寸の虫にも五分の魂・・・俺等は確かに生きている。

  

「どうだっ!泉州力が居なければ、こんなもんなんだよ!」と・・・
自信満々の表情でカメラに向かって吠える吹本賢児@新王者。
いや、だから、これを泉州力の前であろうが、非道の前であろうが
自信満々で出せるようにならんとアカンのとちゃあうんかいな?
こちらが無言でカメラを回していると・・・ふと我に返ったのか・・・
「ヤメテ下さい!」 この辺が吹本賢児の愛される部分というか?
イマイチ乗り切れない歯痒さが残る部分というか?微妙やね・・・

 

通勤カバンの中身をファン・サービス(?)で公開する虎龍鬼。
散らばった蛍光灯の破片を踏みながら、私服で歩く英雄・・・
吹本によるFUCK!デスマッチ団体宣言など何処吹く風?
アンタ等がしっかりせな困りまんねんで・・・はは呑気だね!
【 週刊プロレス選手名鑑にFUCK!所属選手は掲載されるか? 】


一応、業界の底辺を蠢く弱小団体ながら所属選手が3人となりました。
G誌に関しては相変わらず半黙殺状態が続いているという状況ですが
週刊プロレスからは何をトチ狂ったのか?有り難い事に連絡を頂いて
FUCK!所属選手として上記選手の写真・プロフィールを送付しました
果たして見事、掲載されるのか?没にされ再び黙殺状態に戻るのか?
今春発売予定の【週プロ選手名鑑2005】を購入の上、御確認下さい。
尚、【FUCK!】としては所属選手だからと要請が来た団体への出場を
制限したりという基本的に尻の穴のコマイ考えは一切持っておりません
各選手が納得さえすれば何処の団体であろうが出場は問題ありません
その前にオファーが来るのかどうか?という事だけが問題やと思うけど

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