







鈍い輝きを発しながら並べられた蛍光灯が無気味な笑みを浮かべるリングへと
まるで玩具を見つけた子供のように喜び勇んで駆寄る馬鹿外人ズ with MAYA
黒いパンティを顔に纏いながら、陽気なアメリカンを地でいくマッドマン・ポンドと
陽と陰、躁と鬱との二面性を併せ持った平成のインテリジェンス・モンスター・・・
ネクロ・ブッチャー@AB型・双子座・趣味読書(推定?)が気合い満点で登場。

迎え撃つ吹本&ニンジャは自他共認めるFUCK!のデスマッチ要員である。
やや緊張気味な面持ちを浮かべている吹本を余所目に「FUCK YOU!」と
刻印されたTシャツでポンド&ネクロを物怖じする事なく挑発するニンジャ・・・
ええなぁ、この辺がニンジャの凄味というか?ナチュが入ってるというのか?

開始早々、吹本の顔面目掛けて次々と蛍光灯を叩きつけていったネクロ。
観る者の気持ちを掴むのに、これ以上の効果はないという程の激しさや!
まあ気持ちを掴むといっても・・・高々、15人しか居ない訳なんやけどね?
派手に飛び散る蛍光灯の破片の奥に泉州力の顔が見えたのは俺だけか

そのまま場外乱闘へ移行し、蛍光灯の破片を吹本の額に押し当てたネクロは
大きなモーションから、アノ菅沼を悶絶させ英雄の手を縮ませたという強烈な
頭突きを見舞っていった・・・蛍光灯が破裂し破片が両選手の額に食い込む。
マニア受けする自虐的行為で空気を暖めるのと同時に支持を得られるという
平成のインテリジェンス・モンスターなりの計算が働いていたのかもしれない
そして椅子と共に吹本をコンクリート目掛け豪快なボディスラムで投げ付けた

さらに屋外に戦場を移してネクロは板金屋に前に置いてある車のバンパーを
吹本に叩きつけていく・・・おいおい、オモロイけど潰すのだけは勘弁してや!
しかし、このネクロ・ブッチャー・・・硬い自己満足的な攻めだけがウリじゃない
例えそこがアスファルト上でもショルダースルーでバンプして柔軟さを見せる
圧巻だったは段差上で吹本のブレーンバスターを誘いアスファルトへと落下。
見事にバンプを取ってみせた!巨漢のネクロが見せるだけに迫力は満点や。

「アアアアア・・・」呻き声を上げながら横たわるネクロ。
いや、アンタ凄いよ!15人の前でここまでするのが・・・
合理的な考えを持って、間尺に合わない事には決して
手を出さないってえのがアメリカ人的・国民性なんやと
今まで思ってたけど?間違った認識やったみたいやね

ネクロが屋外で吹本相手に青い目のサムライぶりを発揮していたその頃・・・
もう一方の雄、ポンドはニンジャに投げ付けられ蛍光灯の束へとクラッシュ!
こちらも観客15人を感じさせない程の普段と変わらぬ・・・いや、普段以上の
ハッスルぶりにプロフェッショナルの凄味を感じさせられたような気がした?
「例え観客が何人であろうとも・・・何時でも胸一杯のプロレスを見せる!」
これはFMW設立当初の今みたいにお偉い議員先生などではなかった頃に
大仁田厚が語った俺の好きな言葉のひとつである・・・まさに額面通りやね。

有刺鉄線が巻かれた椅子の上にポンドを投げ付けるのか?と思いきや・・・
「俺を投げろ!」と、自分の胸を指差してポンドを挑発してみせたニンジャ。
【自虐】という行為でしか自己表現の出来ない不器用なレスラーが居る・・・
しかし時として、そんな不器用な生き様が観る者の心を揺さぶる時もある。
俺は練習に裏打ちされた高度な技術の攻防よりも、そんな不器用な馬鹿が
リングという胡散臭い舞台で自己主張する姿にこそプロレスを感じられる!

手の合うハイスパットを好む者は、その類のプロレスを見に行ったらええ・・・
ショッキリ的な(笑わせる)ネタ・プロレスを好む者が多いのもまた事実や・・・
華やかなスポットライト、洒落た雰囲気に包まれゴミひとつない綺麗なホール
否定はせんよ・・・否定はせんけど・・・俺にとっては居心地が悪い場所なんや
不細工でもええ、笑われてもええ、リングで自分自身の生き様を見せてこそ
俺は腹の底から笑えたり、また感動したり出来るもんなんじゃないかと思う。

誰かが言うてたけど・・・スプラッター・ムービーに出演が決まったらしい?
ポンドが、まさにそのまんまのキャラでノコギリ片手に吹本の顔面と左腕を
切り刻んでいく・・・「あぁぁぁっ!」吹本の絶叫が閑静な住宅街に響き渡る

休む間もなく御馴染みのホッチキスとパンティを取り出したポンドは
吹本の顔面目掛けて容赦無くホッチキスの針を打ち込んでいく・・・
「痛い目ばかりにあって損な路線を選択してしまってるんやろね?」
吹本自身がポツリと漏らした胸の内である・・・半分は本音であろう?
しかし、半分は自分が進むべき方向性を見つけ出したという喜びが
感じられるような気がする・・・ホンマに喜んでるかは判らんけども?
受けるという行為がプロレスの華ならば・・・・正統な技を受けるのも
凶器攻撃を受けるのも、どちらも同じプロレスの華じゃあないんか?

さらにポンドの鉾先はニンジャへと向かう・・・まずは股間にホッチキス発射!
そして手に持つノコギリでニンジャの左腕を突き刺す・・・いや、えぐっていく!
「あぁぁっ!」先程の吹本同様、堪らずに悲鳴を上げるニンジャであったが・・・
どうしても吹本ほどに悲壮感が感じられないのはニンジャが生まれ持っている
天性のナチュ部分によるものか?俺にはコイツに痛いという感情があるのかと
思えてしまう部分がある。凄い事でも淡々と笑顔でこなしてみせるというか・・・

ネクロの脳天目掛けて渾身の力を込めて吹本が椅子を振り下ろしたものの・・・
おいおい吹本・・・アンタ、1回戦を見てへんかったんかい?アノ菅沼を怯ませて
さらには英雄の手を縮こまらせたという程に、ネクロは石頭の持ち主なんやで!
そんなもん効く訳あるかいな!そんな事より・・・今日は新しい椅子を使うなって
あれほど言ってたのにキッチリと潰してしまいおってからに・・・弁償もんやで!
そんな俺の怒りを代位弁済するかの如く、吹本の額を蛍光灯で切り刻むネクロ

さらにポンドまでもが俺の怒りを察したのか?蛍光灯に吹本を投げ付けて
代位弁済の手助けを見せてくれた・・・保証人でもないのに有難いこってす
ポンド&ネクロの猛攻にて蛍光灯の海に沈められた吹本・・・完済ですか?

コーナーに蛍光灯を並べるネクロであったが、これはニンジャに切り返されて
クラッシュ(not ギャルズ)! 4月3日開催の吹本戦@蛍光灯デスマッチ同様
何時の間にか上半身裸となったニンジャの背中にも破片が突き刺さっていく

やはり、ナチュってる部分があるのか?外人相手・・・いや、あのネクロであろうが
物怖じせずに蛍光灯を重ね合わせた激しいキックをぶち込んでいったニンジャ。
しかし、その代償は大きく・・・血相を変えたポンドが河津落とし on the 蛍光灯で
剥き出しになったニンジャの背中を赤く染めていく・・・ニンジャさん、痛いでっか?

ネクロには蛍光灯ごと抱え上げられてのボディスラムで追い討ちをかけられて
ニンジャさん、背中は痛おまっか?「へへへ・・・」う〜ん、どう解釈するべきか?
我々、常人には到底計り知れない表情を見せながらバンプしていくニンジャは
蛍光灯デスマッチという凄惨なリングの上に咲いたN系の清涼剤でもある・・・

蛍光灯を投げ付けられダウンした吹本の決して人には見せられないと噂される
自慢の腹部に蛍光灯の束を捻じ込み、そこを椅子で叩き割っていったネクロ・・・
リング上では見せられない腹部も病院では看護婦に見せる事が出来るのか?
そんな要らぬ心配を抱かせた程に強烈なネクロが見せた攻撃なのであった!
実はこの蛍光灯攻撃は反対に吹本がネクロに対し仕掛けるブックだったらしい
行け吹本!ネクロのFUCK UPに対して怒りの鉄拳制裁をお見舞いしてやれ!
止めといたほうが無難やと俺は思うけどなぁ・・・なんなら自己責任でどうぞ!

押さえきれない激情と物静かな温厚さを併せ持つネクロの見せ場がやって来た
ポンドとロープ越しのブレーンバスターを狙う素振りのネクロがニンジャを誘い。
ネクロを抱え上げながら吹本とニンジャは三位一体の態勢のままで場外の固い
コンクリートへと・・・ここでFUCK UPは許されない!一歩間違えば生命の危機に
瀕するという非常に危険な・・・尚且つ、高度なバンプが要求される技である・・・

そして観客から悲鳴が湧き上がる中、転落・・・投げも投げたり、受けも受けたり!
これが俗に言うカブリツキ席@3000円で見れるんやから驚き桃の木山椒の木?
意外にも一番のダメージを負ったのは浪花のバンパーを自負する吹本であった。
コンクリートで腰を打ちつけたのか?数日間は血尿に悩まされたと後日語った・・・
まだ血尿で済んでよかったのかもしれない?緑色の膿が出て来た日には、アンタ
おしっこをする時にはチンチンがチクリと痛むよ!抗生物質の世話にならんなん
「アアアア・・・」またまた独特の呻き声をあげながら横たわるネクロ・・・グッジョブ

インパクトのある見せ場から場外でニンジャとネクロが揉みあっている中・・・

ポンドにロープへと飛ばされた吹本は痛めた腰を引き摺りながらも全力で走る。
例え、そこに標識が待ち構えていようとも・・・腰を引き摺りながらも全力で走る。
それがレスラーの哀しい性とでもいうのか・・・意地を見せたというべきなのか?
そういう舞台裏にスポットを当てこそ、週刊白鳥翼の存在価値があるんですよぉ
「バンバンバン!(激しく机を叩く音)」おいおい、俺は落武者ター●ン山●かい!
そして椅子と蛍光灯のオブジェに埋もれながら吹本賢児は3カウントを聞いた。

しかし自身のキャラを貫くべくポンドはノコギリで吹本に腕をえぐっていく・・・
どんな凄い試合内容だったとしても、それだけで観る者に何かを感じさせる
事は難しい?どこまで成り切れるかがプロとアマの境界線なのかもしれん。
そういった部分においてもアメリカなどと比較して、ある意味で難しい日本に
定着しているのは伊達じゃない・・・プロフェッショナル・レスラーだと言えよう
そんなポンド&ネクロの攻撃を受けきった吹本は、しばし放心状態となる・・・

「ノープロブレム、エブリディ・・・(以下不明)」そう言いながら蛍光灯の破片を
噛みちぎり食べてみせたネクロはFUCK UPの恨みを晴らすべくレフェリーの
ジョバーに向けて怒り蛍光灯を振り下ろした・・・鉄拳制裁よりはイージーか?
激しさを見せた後は放心状態でたたずむ吹本の裂傷を気遣う優しい一面も。
傷口に唾をつけようとしたネクロに対し慌てて手を引っ込めた吹本にはワラタ

ノーテンキで陽気なアメリカンといった印象を受けるポンドはともかくとして
何処となくブロディ的な気難しさを感じさせるネクロも吹本&ニンジャの事を
どうやら認めたようである。傷ついた2人の健闘を称えながら手を上げる。
今日の3試合を見ていてネクロ・ブッチャーの評価が低過ぎると思ったよ。
しかし、ある程度名のあるレスラーと対戦させるのもリスクを伴うのかも・・・
何時、毛細血管が切れるとも限らないという難点がネック?(あくまで推測)
メイン級に絡めなくともデスマッチ系中堅(実際gosaku戦は良かったらしい)
とアイテムを控えめにしての流血戦を組むとか今回のように若手を相手に
思いっきり暴れて貰うのがネクロにとっては持ち味が活かせるカードと思う
俺は機会があればまた呼びたいなぁ・・・やる方は大変かもしれんけどね?

満足気な表情、はにかんだ笑顔でポンドとハイタッチを交わした吹本・・・
物怖じしないのが魅力となるニンジャはネクロ相手に再戦を申し出る・・・
7:3・・・いや、8:2の割合でセールに回っていたであろう吹本&ニンジャ
お前等、馬鹿やで!少ない観客の前で体を傷つけ、ここまでするなんて
ポンド&ネクロも、また馬鹿だと言える!糞プロモーションで何時も以上
の暴れっぷりを発揮してプロフェッショナルの凄味を見せつけてくれた!
ここで改めてメインを務めてくれた4人の選手と参加してくれた全選手に
「THANK YOU!」の言葉を贈ろう・・・それがせめてもの俺の気持ちや。
えっ、気持ちなんかより形で表して欲しいって・・・痛いとこ突くやんけ!
馬鹿になれよ・・・損得など一切考えぬ馬鹿になれ・・・誤魔化すなって!
リングの上で馬鹿になれない者が栄光を掴む事など出来るはずがない
糞団体FUCK!のリングに栄光が埋もれているかどうかは別物として。

何故なんやろね?映画なんかでもそうやけど・・・欧米人には日本人が
絶対に真似出来ない雰囲気?たたずまい?何かを持っているよね・・・
何だかは判らないけど、これは生まれ育った環境から来るものなのか?
遠い昔から先祖代々、受け継がれて来たDNAがそうさせるものなのか
う〜ん、謎や・・・こうなりゃあ、明日からマクドナルドばかり喰ってやる。
俺の中ではFUCK!史上で3本の指に数えられるベスト興行となったよ
そうして風速100m級のポンド&ネクロという超大型台風はJ2K道場を
席捲し、荒らすだけ荒らし捲り温帯低気圧へと変化していくのであった!
台風一過・・・嘘のように静かになって澄み切った青空で広がっているが
お次は道場の荒れ具合を見た、やや小型台風が吹き荒れるんやろな?
Unbelievable Tag Tournament 決勝戦
蛍光灯およそ100本ぐらい?デスマッチ=時間無制限/1
○マッドマン・ポンド/ネクロ・ブッチャー with MAYA
(9:41 エビ固め)
●吹本賢児/グレート・ニンジャ

激闘で裂傷を負った吹本とグレート・ニンジャは試合後、救急病院へ運ばれた。
一部始終が撮影されたビデオカメラの帯同は他ならぬ吹本から申し出である!
俺的には、この辺にもプロ意識が強く現れているというか・・・ええ事やと思うよ。
流石に全盛期の大仁田劇場のように傷口を縫い合わせながら涙まじりに吠える
までには至らないものの・・・ネタになるもんやったら親の死でもネタにするという
大阪芸人根性は今後ブレイクするきっかけを作り得る可能性がある・・・と思う?
ある・・・と信じてる!いや、ある・・・と信じたい!まあ時には運も必要やわね・・・

診断の結果、ニンジャは右手を5針縫合するという裂傷を・・・
吹本は皮肉にも傷口を医療用ホッチキスで止められたらしい
「次回もやりたいかと聞かれたならば・・・俺はやりたいね!」
無言で笑うニンジャの横で、そう語った吹本が印象的であった
「次回もやりたいかと聞かれたならば・・・客として見たいね」
豊富を語る吹本の横で、本音を呟く白鳥翼が印象的であった
偉大なる4人の馬鹿に敬意を表す・・・
2005年5月29日・羽曳野J2K道場にて
●TOP PAGE に戻る ●週刊白鳥翼 目次 に戻る